2008年4月10日 (木曜日)

経済学について思うこと

 経済学が好きだ、と僕は思っていると思う。だけれども、僕は数理的にガリガリと定量化していく分野は苦手意識が強く、パラパラと文献をめくっているだけで嫌になってしまう。僕が今最も興味を引かれるのは、大局的な社会の見方としての経済学だ。だから、数式の出てこない経済学史の本は好きだ。経済学の形を成していったかつての巨人たちは、人間社会の冷静な観察者であると同時に、ある意味で偉大な哲学者である。ほんの簡単なその証左として挙げたいが、経済学の創始者として祭り上げられているアダム・スミスは道徳哲学の教授だった。経済学の創造とは、詰まるところ哲学的思考に立脚していると僕は信じる。それゆえか、細分化・複雑化が進む経済学にはついていけない。気まぐれな人間たちの行動を科学する社会科学には絶対的真理なんて存在するわけがない。だから経済学はどこまでいっても近似の学問にとどまらざるを得ない。そんな経済学にあって、本当に重要なのは社会的余剰と善悪の問題ではないかと最近思うようになった。

 経済学に比較的欠けていると思うもの・・・空間、時間、哲学、倫理。

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2008年3月 5日 (水曜日)

県知事と福山雅治

 長崎県のメルマガを毎回受け取っているのですが、今度のメルマガには知事に起こった偶然の出会い話が載っていました。以下引用します。

 『「長崎ランタンフェスティバル」の最終日の夜、私も色鮮やかに飾られた美しいランタンやオブジェを楽しみながら湊公園、中華街、浜町アーケード、そして崇福寺の方へと歩いてみました。すると途中、なんとばったりと、あの長崎出身の歌手、福山雅治さんとお会いしたのです!初めてお会いしましたが、やっぱり格好いい方ですね。こんな偶然もあるのだと驚きましたが、今度はぜひゆっくりとお会いして、ふるさと長崎県についてお話をしてみたいなと思っています。』

 ほほお、あの福山雅治と会ったんですか。相手も驚いたでしょうねぇ。
 世の中に福山ファンは多いというのに、そういう人達をさしおいて県知事が偶然会ってしまうという宇宙の不条理。長崎の女の人ってきっとこれを知ったら少しは悔しがるんだろうな・・・なんて思う。
 ランタンフェスティバルってほとんど行ったことないけど、福山雅治も行くんだなぁ。

 運良く福山に会えた人ってほかにどれくらいいるんだろ・・・?

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2007年8月23日 (木曜日)

散歩

散歩
家の近くを散歩していたら、写真の木に出会いました。
道路脇の無惨な切株から新しい芽が生え、見事に成長している様です。
充実した散歩となりました。

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2007年6月22日 (金曜日)

路面電車が一部運休していた!

 今日ネットで長崎のニュースを見ていたら、Yahoo!ニュースにこんな記事がありました。

路面電車脱線:一部運休から1ヵ月 強まる完全復旧望む声/長崎

6月22日14時0分配信 毎日新聞

 ◇事故原因、今も解明に至らず
 「一日も早く復旧して」――長崎電気軌道(長崎市)の路面電車が先月19日と24日、同市魚の町で2度の脱線事故を起こし、一部運休したまま1カ月を迎える。完全復旧を望む利用者の声は強くなっているが、事故原因は今も解明に至っておらず、復旧の見通しはたっていない。【阿部弘賢】
 事故があったのは公会堂前の交差点。2度ともレールのほぼ同じ個所が原因とみられ、その個所を通過する蛍茶屋―赤迫(3系統)の上りは運休し、代わりに大波止を経由する蛍茶屋―赤迫(2系統)を臨時増便して対応している。このため、電車が停車しない公会堂前駅と桜町駅には、現在、3系統の運休などを告げる立て看板が置かれている。
 時折、事情を知らない観光客らが電停まで来て、引き返す姿も。大阪から来た女性(25)は「ガイドブックを見て来たら走ってなくて困った」と話す。
 普段、通勤や通学、買い物に利用する市民も影響は深刻。蛍茶屋から長崎駅に行く場合、大波止回りだと以前より10~15分遅くなる。炉粕町の井上和子さん(72)は「住吉町に行くのに、駅までタクシーに乗り、そこから電車に乗り換えている。一日も早く復旧してほしい」と願う。
 長崎電気軌道によると、事故原因はまだ特定されていない。同社は「レールや車両など細かく調査している。利用者には長い間迷惑をかけて大変申し訳ない」と話す。
 同社はホームページや掲示板、車内アナウンスなどで運休を告知しているほか、長崎駅前からの始発便が遅いという声が出たため、通常の始発便の前に1便増便する対応も取っている。
〔長崎版〕

6月22日朝刊

最終更新:6月22日14時0分

出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070622-00000182-mailo-l42

 いやはや、こんなことになっていたとは知りませんでした。これは一大事ですねぇ。路面電車は長崎市民の足ですからね。市街地内の移動には欠かせない絶対的存在です。どこまで乗っても100円ですから。公会堂-赤迫の区間が通行止めとなれば、駅前へ行く人は途中で乗り換えをして少し遠回りしないといけません。観光客など長崎の路面電車に馴染みがない人にとっては、こうした運休は不便極まりないでしょう。しかしまあ、この際徹底的に原因を究明して、長崎の路面電車がより安全に、これからもずっと走っていけるようにしてもらいたいものです。

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2007年6月17日 (日曜日)

優しい経済学を

僕は現在の物質至上主義的資本主義経済に疑問を抱く人間の一人である。

この社会においては「豊かさ」はお金で測られてしまう。人々が「豊か」になるためには、消費が増加しなければならない。功利主義的になる個々の企業は人々に自社製品を購入してもらうために、あの手この手を使って消費者を購買へと衝き動かす。そうして消費は膨れ上がっていく。

しかし、こうして消費を限界目指して増やしていくと、様々な問題が発生してくる。企業は労働者をそれまで以上に働かせ、原材料やエネルギーもそれまで以上に使うようになるだろう。こうして資源枯渇の問題、効率化の結果としての都市問題、環境問題、産業構造変化に伴う食糧問題、個人と地域との関係希薄化、労働時間の増加、QOLの欠如、格差問題・・・と国内外を問わず我々は数えきれない程の問題を抱える羽目になっている。

これは既存の経済学に「身の丈に合わせる」という概念とか、企業や個人の倫理なき暴走を食い止める根本的手段とかがなかったり、費用と便益で全てを説明しつくそうとしたり、「豊かさ」の定義があまりに表面的だったりするところがいけないのではないか。

「限界効用革命」以降延線されてきた経済学のレールの正当性に疑問を抱かない経済学者はいかがなものだろう。

経済学は我々をどこに連れて行こうというのだろうか。僕は、このまま進んでいくと終着地は破滅という名の駅だと思う。「経国済民」を謳う経済学に人類は滅ぼされるのではなかろうか。今こそレールを乗り換える為のポイントが必要だ。いわば「優しい経済学」・「善の経済学」を僕は求めている。

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2007年6月 7日 (木曜日)

安倍総理の支持率は上方硬直性?

 現職大臣の自殺というショッキングな事態を受け、安倍内閣の支持率が急落したそうだ。

 僕自身は、このニュースを聞いた直後において、同情的に支持率は上がるのではと楽観視していたが、マスコミや野党の総理責任論も影響してか、支持率は下がるという結果になった。

 何故そうなるかといえば、そもそも安倍総理の潜在的な問題となるのだが、「国民に夢を見させるのが下手」だからではないか。

 あまり外見のことを言いたくはないが安倍総理はかっこよくはない。発声も良くないし喋りが上手いともいえない。質問に対する受け答えになんとなく余裕がないようにも感じられる。これだけの条件がそろうと、テレビ画面から人物イメージを掴み取ることに長けた現代人には、元々受けが悪い(と思う)。

 しかも、総理になって打ち出した政策は、憲法の問題や教育の問題などだった。国の根幹に関わる事であるし、今取り組むことは大変結構なことだと個人的には思うが、国民の多くが緊急に望むことではなかった。これは各方面で指摘されているとおりである。

 国民との温度差の原因は、安倍総理が国民に夢や希望を見せることが出来なかったことだ。憲法を変えたら、教育基本法や教育制度を変えたら、日本にどんな素晴らしい事が起こるかという事を、国民に想起させなかったことが大きい。受けが良くない上に訴求することもない。これでは、崇高な目標を掲げて邁進しても、国民からの支持が得られるわけがないではないか。

 「戦後レジームからの脱却」を掲げたことで、マスコミに殊更これが強調されてしまい、「福祉後行型」「国民置き去り」内閣のようなイメージを国民に持たれてしまった。こうした先入観の払拭は大変難しい。

 これらのことから、安倍内閣の支持率にはそもそも「上方硬直性」があると断じざるをえない。

 そうした状況の中で、ここにきて所謂「消えた年金」の問題が発覚し、内閣は危機的状況だ。

 何とも運のない安倍総理だが、少なからず自らが蒔いた種である事を自覚してもらいたい。

 このままの支持率で参院選に突入すると、自民党の惨敗は避けられまい。そうすると、総理交代や、ひょっとすると政界再編もあるかもしれない。

 いやはや、どうなることやら・・・。

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2007年6月 4日 (月曜日)

長崎のイメージダウンは続く・・・

 最近なにかと嫌な話題で注目される長崎。僕としてはいい加減辟易しているのだが、つい昨日もそんな話題が・・・。

 以下、Yahoo!ニュースより(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070604-00000005-nnp-l42

 

不発弾処理4000人避難 長崎市

6月4日10時6分配信 西日本新聞

 長崎市は3日、同市飽(あく)の浦(うら)町のホテル建設現場で見つかった不発弾を処理した。市は同日午前8時半、現場から半径500メートル内に住む約2000世帯、約4000人の住民を対象に避難勧告を発令。陸上自衛隊目達原(めたばる)駐屯地(佐賀県吉野ケ里町)の不発弾処理隊が正午から約一時間40分かけて、無事に処理作業を終えた。

 不発弾は戦時中、米軍が造船所を狙って投下したとみられる500キロ爆弾1発で長さ約135センチ、直径約55センチ。5月11日、建設業者が掘削作業中、土中から発見した。周囲に約600個の土のうを積み上げて防護壁を造り、処理隊が2本あった信管を取り外して現場から除去した。

 周辺には老人ホームや病院などがあり、市職員や警察官、消防団員ら約1000人が避難誘導に当たった。

=2007/06/04付 西日本新聞朝刊=

 長崎の風評被害がかなり進んでいる気がするのは僕だけだろうか・・・。故郷に幸あらんことを願う。

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2007年5月10日 (木曜日)

安倍総理の中東訪問からの思考的飛躍

 安倍総理は就任1年目にして中東訪問を行った。

 先日読んだ(読みきってはいないけど)「小泉官邸秘録」によると、総理の海外訪問は全て外務省が手配しお膳立てするらしい。官邸が強力にプッシュでもしない限り、総理の意向はあまり反映されないものらしい。

 実際、小泉総理時代も中東歴訪を小泉総理は早くから望んでいたらしいが、実現したのは在任期間の最後の年だった。

 その意味で、今回安倍総理がこの早い時期に中東を訪れたというのは、非常に外交的な意義が大きいといっていいだろう。日本の戦略を読む上でも重要だ。

 報道でもなされているように、この訪問は日本のエネルギー戦略を見据えた性格を持っている事は明らかだ。

 しかし、僕はここで一抹の疑念を抱かざるを得ない。エネルギー源として石油を確保するというのが日本の戦略の要諦だというのは理解できなくもない。しかし、これは石油中心のエネルギー利用から脱却出来ていないという事の裏返しでしかない。日本は代替エネルギーへの乗り換えもあまり進んでいるとはいえない。しかも、世界的には例えば代替エネルギーたるバイオエタノールの生産の為に食糧生産にしわ寄せが来ている。

 日本や世界は自己中心的な堂々巡りをしているだけではないのか。

 そもそも、資本主義下の大量生産・大量消費社会において、持続可能な生活は不可能ではなかろうか。

 今僕たちが使っているのは先人たちが残した地球の資産だ。逆に言えば、子孫のために残すべき財産を食いつぶしていることにもなる。

 我々はここで「進歩」や「豊かさ」の定義を考えなおさなければならないのではなかろうか。

 人類は、道具を作り、機械化を推し進め、大量生産・大量消費社会を築き上げた。しかし、我々が「未開人」と呼ぶ人達と比べると、この「進歩」がまやかしのように思えてくる。

 自由時間という観点から見れば、我々は彼らよりもずっと自由に使える時間が少ないというのだ。資本主義という縄に縛られて、無駄にモノを造り続け、必要以上に消費し続けるが為に労働時間は飛躍的に伸びてしまった。「カローシ」が国際語になるほどに。モノの豊かさを追い求めすぎて、精神的豊かさをなおざりにしてはいまいか。

 ここで我々人類は、既存の資本主義に変革をもたらさなければならないのではないか。人類の生存のためにも、これは危急のことのように思えてしまう。例えば、地球温暖化にしても、資源の枯渇の問題にしても、既存のイデオロギーでは根本的解決は不可能だと思う。

 中東を訪問して、我が国はまだ石油消費にどっぷり浸かりながら物質的豊かさという淡い夢を見続ける、ということの保障を取り付けたかもしれない(成功したかどうかはわからない)。

 しかし、こんなことを続けていては、人類の発展はおろか、生存も覚束ないだろう。こうしたことを熟慮し、真剣に議論しなければならない。

↓参考文献

小泉官邸秘録 Book 小泉官邸秘録

著者:飯島 勲
販売元:日本経済新聞社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2007年4月18日 (水曜日)

TBSはやりすぎでは・・・?

 くどいようだが伊藤一長・長崎市長銃殺事件についてもう一言。

 どこのテレビ局も男が取り押さえられている場面の撮影に成功しているが、他県の人はこの手際の良さに驚いているむきもある。しかしこれは自然なことなのだ。NHKは歩いてすぐ、NBC(TBS系)は歩いて2~3分、NIB(日本テレビ系)も歩いていける距離、NCC(テレビ朝日系)も車で数分の距離にある。KTN(フジテレビ系)はどこにあったっけ・・・? とにかくみんな近くにあるのだ。

 そのため、事件発生直後の映像は各局が放送することができたが、その中でもNBC(TBS系)の映像がやりすぎと思えるほど過激に思えた。伊藤市長がまさにうつ伏せに倒れて微動だにしていない場面がTBSで流されていた。僕はショックだった。顔は正面から地面に接触しており、表情をうかがい知ることはできなかったが、人が顔から地面に倒れている映像を流していいものだろうか・・・。他の放送局は救急車に乗せられ運ばれていく場面で済ませていたのに、TBS(NBC)はそこまでやるべきだったのか。こうしたところを日本全体に見せてほしくはなかったし、僕自身も見たくはなかった。子供には刺激が強いだろうし、遺族にとっては受け入れがたいものであるはずだ。放送倫理的に考えるべき点だと思う。

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2007年3月 7日 (水曜日)

長崎に県民球団

 Yahoo!ニュースで興味深い記事発見。

 それによると、長崎に県民球団を設置するそうだ。この記事ではじめて知った。名称は「県民球団長崎セインツ」。何ともコメントしにくいネーミング・・・。

 31日に茨城ゴールデンゴールズと初の交流戦が開催されるという。

 長崎のスポーツ界が活性化していくのは大変いいことだと思う。夢を追う若者たちが一生懸命がんばっている姿は見ていても清々しいし、彼らに地元でチャンスを与えて上げられるのは有意義だ。是非頑張ってほしいと思う。

 疑問に思うこともいくつかある。本拠地はどこになるのだろう? 佐世保になるのだったら、県南地域の人は愛着が湧かないかもしれない。 それと、資金面はどうなっているのだろう? 球団事務局を株式会社化するというけれど、大して資金が集まるとは思えない。

 それにしてもここ最近の長崎のスポーツ界の変化は激しいなあ。

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