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2008年4月10日 (木曜日)

経済学について思うこと

 経済学が好きだ、と僕は思っていると思う。だけれども、僕は数理的にガリガリと定量化していく分野は苦手意識が強く、パラパラと文献をめくっているだけで嫌になってしまう。僕が今最も興味を引かれるのは、大局的な社会の見方としての経済学だ。だから、数式の出てこない経済学史の本は好きだ。経済学の形を成していったかつての巨人たちは、人間社会の冷静な観察者であると同時に、ある意味で偉大な哲学者である。ほんの簡単なその証左として挙げたいが、経済学の創始者として祭り上げられているアダム・スミスは道徳哲学の教授だった。経済学の創造とは、詰まるところ哲学的思考に立脚していると僕は信じる。それゆえか、細分化・複雑化が進む経済学にはついていけない。気まぐれな人間たちの行動を科学する社会科学には絶対的真理なんて存在するわけがない。だから経済学はどこまでいっても近似の学問にとどまらざるを得ない。そんな経済学にあって、本当に重要なのは社会的余剰と善悪の問題ではないかと最近思うようになった。

 経済学に比較的欠けていると思うもの・・・空間、時間、哲学、倫理。

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