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2007年6月 7日 (木曜日)

安倍総理の支持率は上方硬直性?

 現職大臣の自殺というショッキングな事態を受け、安倍内閣の支持率が急落したそうだ。

 僕自身は、このニュースを聞いた直後において、同情的に支持率は上がるのではと楽観視していたが、マスコミや野党の総理責任論も影響してか、支持率は下がるという結果になった。

 何故そうなるかといえば、そもそも安倍総理の潜在的な問題となるのだが、「国民に夢を見させるのが下手」だからではないか。

 あまり外見のことを言いたくはないが安倍総理はかっこよくはない。発声も良くないし喋りが上手いともいえない。質問に対する受け答えになんとなく余裕がないようにも感じられる。これだけの条件がそろうと、テレビ画面から人物イメージを掴み取ることに長けた現代人には、元々受けが悪い(と思う)。

 しかも、総理になって打ち出した政策は、憲法の問題や教育の問題などだった。国の根幹に関わる事であるし、今取り組むことは大変結構なことだと個人的には思うが、国民の多くが緊急に望むことではなかった。これは各方面で指摘されているとおりである。

 国民との温度差の原因は、安倍総理が国民に夢や希望を見せることが出来なかったことだ。憲法を変えたら、教育基本法や教育制度を変えたら、日本にどんな素晴らしい事が起こるかという事を、国民に想起させなかったことが大きい。受けが良くない上に訴求することもない。これでは、崇高な目標を掲げて邁進しても、国民からの支持が得られるわけがないではないか。

 「戦後レジームからの脱却」を掲げたことで、マスコミに殊更これが強調されてしまい、「福祉後行型」「国民置き去り」内閣のようなイメージを国民に持たれてしまった。こうした先入観の払拭は大変難しい。

 これらのことから、安倍内閣の支持率にはそもそも「上方硬直性」があると断じざるをえない。

 そうした状況の中で、ここにきて所謂「消えた年金」の問題が発覚し、内閣は危機的状況だ。

 何とも運のない安倍総理だが、少なからず自らが蒔いた種である事を自覚してもらいたい。

 このままの支持率で参院選に突入すると、自民党の惨敗は避けられまい。そうすると、総理交代や、ひょっとすると政界再編もあるかもしれない。

 いやはや、どうなることやら・・・。

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