松下がビクターを売却
新聞を見てビックリしました。松下電器産業が子会社の日本ビクター株を売却する方向で本格検討しているそうで。あの家庭用VTR戦争で大活躍したビクターをいよいよ切り離すときが来たんですね・・・。何となく一時代の終焉という感がします。
現在松下の保有するビクター株は全体の52.4%で、そのうち最大で全株、少なくとも半分を売却するといわれています。
松下は売却先としてケンウッドと交渉しているようですが、両社を比較すると、
時価総額: ビクター 1494億円 ケンウッド 753億円
売上高: ビクター 8068億円 ケンウッド 1836億円
資本金: ビクター 341億1,500万円 ケンウッド 110億5900万円
と、明らかにケンウッドの規模が小さい事がわかります。未開拓分野進出を狙っているのはわかりますが、まだ回復の道筋をつけきれていないビクターを背負うのはちょっと無理があるのではなかろうか、などと素人ながら心配してしまいます。共倒れにならないだろうかなんて・・・。
自主独立経営にこだわるビクターは投資ファンドのサーベラスと組んで、MBO方式による株式取得を目指し動いているとか。でも経済産業省が今月、軍事転用技術の流出防止を強化する狙いで外国企業による日本企業買収の際に、届け出対象となる業種を拡大する方針を決め、これが逆風となるようで。それと、海外にビクターの技術が流出すると、国内メーカーも困るそうですし・・・。業界の再編が加速するという観測もなされています。
いずれにしても、波瀾の展開が予想されます・・・。
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コメント
松下電器の日本ビクター売却検討という事象に対する見識に関心しました。20歳・大学生の中にこういう人達がいてくれれば、まだ日本も大丈夫かな?と思いました。
投稿: nakajima | 2006年12月26日 (火曜日) 08時28分
コメントありがとうございます。
愚見を述べているだけで、大したことは申しておりませんが、また遊びに来て下さい。
投稿: SIR-5 | 2006年12月26日 (火曜日) 12時33分