大人も楽しめるウルトラセブン
どうにも我慢できずにウルトラセブンをビデオショップでレンタルしました。「超兵器R1号」(ギエロン星獣)・「盗まれたウルトラアイ」(マゼラン星人マヤ)・「円盤が来た」(ペロリンガ星人)が収録されたテープです。
昔、ギエロン星獣とマヤの回は録画したテープを持っていたのですが、あまりに観すぎてワカメになってしまい観られなくなったのでした。
10数年ぶりに観ると、幼い頃にはわからなかった、この作品のテーマがはっきりとわかって感慨も一入です。
「超兵器R1号」は60年代の冷戦下における軍拡競争・ベトナム戦争へのアンチテーゼ。「地球を守るためなら何をしてもいいのですか!」「それ(超兵器開発競争)は、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ・・・。」というダンのセリフが胸を打ちます。「人間という生物はそんなマラソンを続けるほど愚かな生物なのでしょうか。」と最後になって改心する開発研究者のセリフも素晴らしいです。ラストで籠に入ったリス(ネズミにも見える)が回転車で走り続けるのも印象的。ギエロン星獣のデザイン、戦闘シーンも秀逸! ウルトラホークの操演も見もの。
「盗まれたウルトラアイ」は退廃的な文化への批判、祖星に裏切られる悲哀。若き市川森一の筆による、怪獣の登場しない隠れた名作。
今だからわかる、深い内容。子供向けとはいえ、一切手を抜かないハイクオリティー。さすが、ウルトラの最高傑作ウルトラセブン!
「円盤が来た」は初めて観ましたが、サイケデリックな特撮シーンが印象的でした。ペロリンガ星人との決着がいつの間にやらついている点など、これほどわかりにくい戦闘シーンは他にありますまい。セブンにもサイケがあったんですね。ビートルズ好きの僕にとっては興味深いことでした。
このウルトラセブンという傑作を、多くの子供達に観てもらいたいと思います。怪獣やメカのデザイン・音楽を含めたあらゆる面で、現代のヒーローものはこの作品に全く歯が立たないでしょう。
各回の詳細が記載されたサイトへのリンクを張りました。興味のある方はご覧下さい。
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