東京裁判
最近、東京裁判を、勝った側の論理によって一方的に裁かれた裁判だとして否定する人が様々なメディアの場に登場しています。僕は彼らに対して懐疑的な念を抱かずにはいられません。
東京裁判を否定するということは、現在の日本の国際的地位を否定することとほぼ同義だといえます。なぜなら、この東京裁判を下敷きにしてサンフランシスコ講和条約締結や日中国交正常化が成されたからです。東京裁判を無下にすれば、時代の歯車は終戦直後まで遡り、我々は世界で国際法上孤立するも同然です。
そもそも、その時代の先人達が、異議はあったかもしれませんが、この判決を受け入れて新たな時代の国際関係を確立させようという英断を行ってくれたわけです。それを戦後60年も経った今に生きる我々が、先人達の想いの上にあぐらを掻いているにも関わらず、その思いを踏みにじるようなことをして許されるのでしょうか。
このような自己否定的な考えを声高に主張する人の多くは、否定した先のことまで考えてはいません。日本人としてのプライドが満たされさえすればそれで満足といった人達のように思います。自己否定のその先には、当然新たな国際関係上のプランを練っていなければならないはずです。大概の人にとって、このあたりは無策です。サンフランシスコ平和条約や日中平和友好条約を破棄して、新たに講和条約を結ぼうとでもいうのでしょうか。そのような無責任極まりない人は、この問題に関して考えを主張する資格などないと考えます。
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コメント
はじめまして!教科書に名を刻むような人になれるとよいですね!頑張って下さい。その時は“真実”を書いて下さいね。
はじめにこれだけは言っておきます。歴史観はあなたと若干違うかもしれませんが、その先の思いは同じだと思います。日本人としてのプライドだけの為にあれこれ言うのは意味の無いことです。
日本の過去の悪い事は悪いと謝り、もちろんよその国もそうです。すべての国と平和を保ち地球規模で1つの国のような未来が来る事を考えます。富や名誉ではなく利他の心を世界人類みなが持てば出来ない事はないでしょう。
東京裁判の話ですが、あれには色々意見があるでしょうが僕は一方的な裁判だと思っていますよ。当時のインドの判事パール博士もおっしゃっています。でも僕が一番言いたいのは“本当に裁かれなければならない人間”が含まれていない所に疑問を持ちます。何故A級戦犯に海軍の人間は含まれていないのか?戦争への道を切り開いた本当の黒幕、米内光政が裁かれなかったのか?これにもアメリカの財閥の力が働いています。
あなたも政治に興味をもっているのであればアメリカのロックフェラー財閥とイギリスのロスチャイルド財閥を勉強してみてはいかがでしょう!?
恐ろしい連中ですよ。歴史の謎が解けますよ。
あなたのように若く頭の良い人間なら将来、本や教科書を書く日が来る時は歴史をひっくり返すような本当の真実を公表して下さい!期待してますよ!
ちなみに僕は長崎の佐世保出身です。真実の日本の政治仕組みを知るには『副島隆彦』先生の本がお奨めです!この人は真実を喋りすぎるのでTVにも出る事が出来なくなりました。国家の陰謀ですよ。田原総一郎なんか足元におよびませんよ。
では!
投稿: 大和魂 | 2006年8月 8日 (火曜日) 13時12分
コメントありがとうございます。大和魂さんはカント的平和観をお持ちのようですね。ジョン・レノンのイマジンのような。
米内光政を黒幕と断じてしまうのは尚早ではないでしょうか。個人的には、先の大戦は起こるべくして起こったものだと思います。エネルギーその他の重要輸入物資をアメリカに牛耳られてしまったために、日本は大爆発を起こしてしまったわけですから。悪いのは一概に誰とはいえず、そのような状況に日本をおいた指導者達や、ナショナリズムを高揚させた人、乗せられた国民、グロティウス的な戦争観を持たずに目的・目標を明確にしないまま戦争に突入し泥沼化させてしまった人達・・・と、数え上げればキリがないほどです。
アメリカの財閥ですか。やはり富があるところには何かしらの陰謀が渦巻いているのでしょうね。この手の性悪説が消滅しない限り、カント的な理想主義世界は実現不可能なんでしょうね。
またのコメントをお待ちしています。
投稿: SIR-5 | 2006年8月 8日 (火曜日) 18時10分
起こるべくして起こった戦争・・・。それは現代の一般人の知識です。『仕方なかった論』。
もっと深い真実がちゃんと存在してます。
真実がわかった時あなたは参考書や司馬遼太郎に騙されたと思うでしょう。
坂本龍馬でさえイギリスの金融財閥ロスチャイルド系に操られています。歴史の真実を追究するにはお金の流れですべてがわかります。
投稿: 大和魂 | 2006年8月 8日 (火曜日) 22時26分
またまたのコメントありがとうございます。僕は別に仕方なかったとは思っていません。本気で回避しようとすれば回避できたのかもしれません。しかし、回避するには相当の忍耐が全国民に必要だったのではないでしょうか。少なくとも、日本のみならず、各国の犠牲者数を減らすことはもちろん、もっとコンパクトな戦闘ですんだと思います。
一体、歴史に真実はあるのでしょうか。様々な要因が複雑に絡みあう中で、歴史は一つの道を辿ってきたと思います。一つの要因をことさらに取り上げて、これこそが原因だとするのは、どこか短絡的な気もするのですが。
確かに、歴史には様々な観点と様々な認識があります。これは良いことだと思いますし、個々人はその中から自分にあったものを取捨選択すればよいものと考えます。しかし、これは実際にはとても困難なことで、どれが真実か後世の人にはわかりません。今の政治の裏側だってわからないんですから、過去のこととなると尚更です。
我々がすべきなのは、どこまでも曖昧な過去を洗いざらい探索することではなく、今これからどうするかではないでしょうか。確かに、過去という土台の上に現在があるわけですが、その時々の新発見や風潮によって、過去が思わぬ変化を遂げることもこれまでの人間の経験上数多くありました。僕は、移ろいがちな過去よりも、より確かな今を重視してゆきたいのですが。。。
投稿: SIR-5 | 2006年8月 9日 (水曜日) 00時05分
お若いようですが、きちんとしたものの判断が出来る若かい方がいる事が、とてもうれしく思わずコメントしてしまいました。
靖国問題の根本となる部分を、きちんと理解し、整理されていらっしゃいますね。
新聞や、メディアは、問題の根本を全く報道しません。今や日本のメディアはマスコミとしてのポリシーをなくし、政府の流す情報をただ垂れ流すだけの御用メディアになってしまい、多くの国民が、特に若者が何の考えも無くそれを信じてしまう。何とも悲しい連鎖が続いていますが、あなたの存在を知り、心底安心致しました。まだ希望はあると。
投稿: 一安心 | 2006年8月16日 (水曜日) 11時18分
コメントありがとうございます。さらにはお褒めのお言葉まで・・・。まだまだ勉強不足ではありますが、日本人として知るべき事を知り、考えるべき事はきっちりと考えて、日本人の一員として頑張っていきたいと思います。(僕に団体意識があるのは日本ぐらいです。。。)
投稿: SIR-5 | 2006年8月16日 (水曜日) 23時42分