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慶應義塾大学経済学部の竹森俊平教授の「経済論戦は甦る」が文庫本になっていた。
ここぞとばかりに購入。この本によって「慶應の良心」と称えられた竹森教授。
シュムペーターとアービング・フィッシャーの経済理論対立を軸に、日本経済の「失われた15年」における経済政策を読み解く。
僕の中での「信用できる経済学者」の一人に竹森教授を加える決め手になった一冊。手元において時々見返そう。他の著書でもそうだが、竹森教授は過去の文献から引用してくる文章にもこだわりが見られ、難しいテーマを扱っている割に平易であるとともに熱中しやすい本になっているようにも思う。
竹森教授は「世界デフレは三度来る」という上下巻でクレイジーな分量の著書も出している。時間と余裕があればこれにも挑戦したい。
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経済論戦は甦る (日経ビジネス人文庫 ブルー た 8-1) 著者:竹森 俊平 |
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日曜・月曜・火曜の3日間において、『悪魔が来りて笛を吹く』『八つ墓村』『仮面舞踏会』以上3冊を読了す。横溝正史の筆力に只々感服致す次第なり。ドイル、クリスティー等には散見されぬ男性的質感且つ日本的生々しさに感嘆することしきりなり。時此処に至りて、『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』『獄門島』『女王蜂』『病院坂の首縊りの家』なる一連の名作を先ず映画にて鑑賞せし事誠に後悔の極みなり。然れども金田一耕助なる人物に一層の愛着の情を持てり。
悪魔が来りて笛を吹く 横溝正史自選集 配信元:電子書店パピレス 提供:@niftyコンテンツ |
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悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル) 著者:横溝 正史 |
八つ墓村 横溝正史自選集 配信元:電子書店パピレス 提供:@niftyコンテンツ |
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八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) 著者:横溝 正史 |
仮面舞踏会 横溝正史自選集 配信元:電子書店パピレス 提供:@niftyコンテンツ |
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仮面舞踏会 (角川文庫―金田一耕助ファイル) 著者:横溝 正史 |
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山中湖に来ています。
朝7時。朝もやのなかの山中湖です。
これを見てると犬神家の一族を思い浮かべてしまうのは僕だけでしょうか・・・。
金田一耕助の見すぎですね(笑)
ここ1ヶ月くらいで市川崑監督・石坂浩二主演の『本家・東宝金田一シリーズ』全5作品を見きってしまったので。
よく出来てるんだよなあ。
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経済学が好きだ、と僕は思っていると思う。だけれども、僕は数理的にガリガリと定量化していく分野は苦手意識が強く、パラパラと文献をめくっているだけで嫌になってしまう。僕が今最も興味を引かれるのは、大局的な社会の見方としての経済学だ。だから、数式の出てこない経済学史の本は好きだ。経済学の形を成していったかつての巨人たちは、人間社会の冷静な観察者であると同時に、ある意味で偉大な哲学者である。ほんの簡単なその証左として挙げたいが、経済学の創始者として祭り上げられているアダム・スミスは道徳哲学の教授だった。経済学の創造とは、詰まるところ哲学的思考に立脚していると僕は信じる。それゆえか、細分化・複雑化が進む経済学にはついていけない。気まぐれな人間たちの行動を科学する社会科学には絶対的真理なんて存在するわけがない。だから経済学はどこまでいっても近似の学問にとどまらざるを得ない。そんな経済学にあって、本当に重要なのは社会的余剰と善悪の問題ではないかと最近思うようになった。
経済学に比較的欠けていると思うもの・・・空間、時間、哲学、倫理。
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長崎県のメルマガを毎回受け取っているのですが、今度のメルマガには知事に起こった偶然の出会い話が載っていました。以下引用します。
『「長崎ランタンフェスティバル」の最終日の夜、私も色鮮やかに飾られた美しいランタンやオブジェを楽しみながら湊公園、中華街、浜町アーケード、そして崇福寺の方へと歩いてみました。すると途中、なんとばったりと、あの長崎出身の歌手、福山雅治さんとお会いしたのです!初めてお会いしましたが、やっぱり格好いい方ですね。こんな偶然もあるのだと驚きましたが、今度はぜひゆっくりとお会いして、ふるさと長崎県についてお話をしてみたいなと思っています。』
ほほお、あの福山雅治と会ったんですか。相手も驚いたでしょうねぇ。
世の中に福山ファンは多いというのに、そういう人達をさしおいて県知事が偶然会ってしまうという宇宙の不条理。長崎の女の人ってきっとこれを知ったら少しは悔しがるんだろうな・・・なんて思う。
ランタンフェスティバルってほとんど行ったことないけど、福山雅治も行くんだなぁ。
運良く福山に会えた人ってほかにどれくらいいるんだろ・・・?
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はい。論文を執筆しているのですが、遅々として作業が進まず、しばらくすると飽きてきてしまいます。そんなときは趣味を語るのが1番の時間の使い方だと思います。僕がこれまで聴いたクラシックCDをランキングにしてマイベストを発表しまーす。
最初はベートーヴェンの「英雄」をピックアップします。なんでかというと、一番多くの種類のCDを聴いているからです。
しかしながら、学生という身分上、こう金のかかる分野に過大投資できないのです。中古の購入は敬遠しておりますので、ほとんどはTSUTAYAで借りてきたものです。TSUTAYAにないものは当然ほとんど聴いていおりませんので悪しからず。。。
第1位はコレ!
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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 アーティスト:フルトヴェングラー(ウィルヘルム) |
【ずっしりと重々しいダイナミックな演奏を好む人にオススメ!】 フルトヴェングラーの52年スタジオ録音です。重低音がやたら強調され、第2楽章も彫りの深い演奏を聴かせてくれます。重々しさは抜群です。フルヴェンらしさがよく出てます。評論家らの評価も相変わらず高いみたいですね。個人的にはライブ録音の方も聴いてみたいんですが、聴く機会がなくて残念です・・・。
第2位は・・・
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ベートーヴェン:交響曲第3番 アーティスト:コロンビア交響楽団 |
【英雄に内包された爽快感を味わいたい人にオススメ!】 はい。ワルターの登場です。巨匠びいきってわけでもないんですが。評論家がこのワルター盤を褒めてるのは見たことないですが、個人的には気に入ってます。フルヴェンとはまったく違った味わい。なんと爽やかな空気をまとった演奏かと思いました。第1楽章の最初の2音からワルター節炸裂って感じです。めっちゃ歌ってます。コロンビア響でここまでやるんだからワルターはやっぱ凄い。
第3位は・・・
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ベートーヴェン:交響曲第1番/第3番「英雄」 アーティスト:シュミット=イッセルシュテット(ハンス) |
【華やかな流麗感を楽しみたい人にオススメ!】 最近借りたS=イッセルシュテットの英雄がとてもよく思えたので第3位です。バーンスタインも悪くないのですが、ウィーン・フィルの流麗さが出てるのはこっちです。このCDはTSUTAYAの標準装備アイテムなので、どこのTSUTAYAでもきっとあると思います。
惜しくもランク外になってしまったのは・・・
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ベートーヴェン:交響曲第3番 アーティスト:バーンスタイン(レナード) |
6枚組のベートーヴェン全集に入っていました。このCDは評論家連中がフルトヴェングラーの次に挙げることが多いものです。確かに、いい演奏。かといってフルヴェンのような演奏とは別種。バーンスタインだし。フルヴェンの演奏に見られる恐ろしいまでの凄みを濾過したらきっとこんな感じ。オケもウィーン・フィルだし、文句をつけるところは見当たらない。かといって絶賛するべきところも見当たらない。そんな演奏。でも、勘違いしないでほしいけど、すばらしい演奏。
TSUTAYAで他に借りたのはカラヤンの60年代のベルリン・フィルとの録音でした。。こちらも悪くないですよ。
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ベートーヴェン:作品集(1) アーティスト:オムニバス(クラシック) |
TSUTAYAにはありませんが、他に聴いてみて面白かったのは・・・
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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」&第8番 アーティスト:ヤルヴィ(パーヴォ) |
かなりのアップテンポで最後まで息もつかせないという感じで。この後残っていくかは疑問ですが、面白かったのは事実。
東京MXテレビで放送されてた80年代のカラヤンのコンサートの英雄も凄まじかったです。緻密で雄大。なんとゴージャスな英雄。このCDも販売されてるみたいなので、いつか手に入れたいと思います。
では今日はこんなところで。
↓ベートーヴェンはどのCDがいいのか迷ったらコレ
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21世紀の名曲名盤 (1) (Ontomo mook) 著者:レコード芸術 |
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秋学期試験も終わって春休みに入っておりますが、ゼミ試のための論文を準備しながら日々を送っております。
さてさて、その内容なのですが、日本の食料自給率について書こうと思ったところ、調べを進めていくと、これがなんとも一筋縄ではいかないような難問なんですね。
なんともならなくはなさそうなのですが、もうしばらく踏ん張ってみて無理そうならテーマを変えるつもりです・・・。
調べてみると、各国とも農業助成というのを多かれ少なかれやっているわけで、ここに農業の特殊性があります。日本は農業生産にかかるコストが高いため、助成とか補助金とかが割合的に他に比べてずっと多いのですが。
しかし、農業というのは特殊で。参入退出というのが自由とはいえない産業ですよね。自然相手の産業ですから。たとえば、耕作放棄した土地を再び耕作地にするのにもコストがかかるし、その土地の風土や気候に合わせて農法やノウハウが異なるわけで。農業機械も安くはないし、参入するにはハードルが高い。
また、貿易を自由化して国際価格で日本の消費者が外国産食糧を購入できるようになったとしても、それによって日本の農業は間違いなく崩壊するでしょう。問題は、自由化によって消費者が得られる便益が、食糧安全保障問題や国土の衰退や農業ノウハウの喪失という費用に見合うかどうかということになると思います。そもそも、農産物貿易の規模は、他の貿易規模に比べてずっと小さいので、争点化すること自体がどうかなという感じがしています。
とりあえずゼミ試の論文はA4用紙5枚が必要最低量なのですが、このテーマなら余裕なのは確かです(笑)
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